株式会社SXラボ(ドアレボ)/株式会社DXラボ Founder
有限会社おむろ・アカデミー
代表取締役 杉崎尚人さん(華書道家・杉崎宗雲さん)
簡単な略歴:昭和51年生まれ、47歳。華道家。小田原箱根YEG所属。2016年JCの理事長。さまざまな地域の役職の単年度制への弊害を感じる…… 「プレーヤーはいっぱいいる!」「外から面白いモノを持ってこよう!」(大相撲小田原場所etc.)
NECや行政とタッグも組んでまちづくりに関わり始めたという画面の向こうの杉崎さんの話に、真剣に聞き入っている関まち協メンバー。
以下、当日の備忘録を共有します。
小田原まちづくりの出発点
- 小田原も、JCの人数は関市と同じく減りつつある。
- YEGはJCと違い「経済」ベース、経済からの地域活性は悪ではない。
- 「カネ・ヒト・モノ・コト」を自分の地域に持ってくること。
- デジタル庁(牧島かれん大臣)のDX化に着眼。
- デジタル化 → IT化=効率化 → DX=質的変化!
- オンライン⼊退室管理・完全無⼈化運営補助システム「ドアれぼ」をリリース。
- コワーキングスペース、公民館など行政の施設、高齢者住宅など
- 1ヶ月で収益プラスに!
小田原まちづくりの5STEP
❶今あるコト、モノの利活用
・地域資源を使い切る、磨き切る▶覚悟!!!
❷ビジョン、戦略
・3つの推進エンジンを戦略として使う。(市長交代等のタイミングも)
❸公民連携・地元ファースト
・地元に本社があると優遇される。
・内閣府で一番お金があるのは「地方創生」→デジタル田園都市国家構想のタイプ1〜3(小田原はこの中でも狙いにくい3で獲得!8都市中最も高額の9億円を得る)
・特徴は「他の地域の成功事例も使って良い」こと! 使わない手はない!!
❹デジタルの基盤構築
・「スマートポール」補助2億円を獲得しつつ、NECと共同開発
・地域データが地域で活用されていない。データ収集からスタート。"地産地消"大企業だけがデータを得るのではなく、これからは地域でこそ利活用すべき!
❺DX世界戦略
・国・県・市との公民連携
・メタバースをうまく使う(例)小田原城、戦国✖️今の商店街
・ECサイトを作る(例)ターゲット国を絞る! 現地の情報を国別に作っていく。
・メタバース旅行をリアル旅行へ(例)JTBとタッグを組んで
まちづくり会社としての肝
まちづくり会社がハブになっていること。
・DMC(地域資源の活用促進による観光旅行会社)を活用
・行政・商店街・会社の三者連携。
"ヒト・モノ・カネをもたらす"
・とにかく稼ぐ!! 稼いで、まちに循環。行政にできない民間の力。
・地域のヒト資源を使い切る発想。
・いい人財を地域に持ってくる(杉崎さんがコーディネーターとなり、小田原にいない人と連携する)。営業、マーケティング、事業計画、ファイナンス、スカウトなど、全国から人材のプロを引き込む。完全成果報酬型にすれば、事前の調達は必要なし!
・地域のメディア、PXを強くする。スマート街路灯。ふるさと納税運営事務局、バックオフィスの効率化……
【資金調達方法】
・銀行、公庫(借入)、補助金、ふるさと納税、EXIT……
・まちづくり会社をサポートする会社『SXラボ』=DX事業化で稼いで連携。
【DXの次にくるもの】
VX、GX、EX、QX
【安定収入源は?】
コンサル料、行政、成果報酬、ドアれぼ、事務局費(委託)
【運営メンバーは?】
事業や案件によって異なる。内部で固定メンバーはおらず、外へ依頼するケースも。
地元に根を張っている人はキーマン。地元を、よそ者・若者がかき回してカタチを変えていくことも大切。地域の人、外部の人、両者が居てこそ!
このあとも、ここには書けない話なども聞かせてくださり、大変貴重な時間でした。
杉崎さんの力強い体験談や言葉、これまで見聞してきた話より壮大なスケール(予算も人材も!)のまちづくりで、勇気づけられるやら天を仰ぎ見るやら……
関市まちづくり協議会も、改めて「関市の今あるモノ・コト」「ビジョン・戦略」などの整理を行いたいと考えています。